日記

どこにでもいる人の、ありふれた日記です。

銀座の魚

久しぶりに日記を書く。今日は午後から東京で研修があったので、昼前に会社を出て東京に向かった。今は春休みのようで、新幹線の中は遊びに行く学生か家族連れか、出張のサラリーマンが占めていた。同じものに乗っていても、それぞれ利用する理由は全く違う。本当は少し早く出てどこかでお昼を食べたりしたかったのだけど、一緒に行く先輩は真面目なので、新幹線の中でコンビニで買ったオニギリを食べた。東京に付いて降りる時、通路を挟んで座っていたおばさんに足元にお金落ちてるよ、と言われて慌てて見てみたけど、知らない国のコインだった。そうしたら周りの人が集まってこれはヨーロッパのお金だ、とか推理し始めたのでそそくさと降りてきてしまった。無事に新幹線から降りることはできたんだけど、傘を忘れてきてしまった。この傘は、この前買ったばかりで今日初めて使ったものだった。一回傘を使うのに3千円かかったのと同じだ。とても悲しい。そのあと雨が止んでいたのも、悲しかった。もし、夜空に宇宙飛行士が浮かんでいる傘を見つけたら教えて下さい。
悲しみを堪えながら研修を受けた。なぜか部屋に入るとくしゃみと鼻水が止まらなくなって、3時間で鼻セレブのポケットティッシュを一つ使いきってしまった。この研修はおそらく東京の人ばかりだったので、若い人は皆洗練されていた。ピアスをつけたり、半袖だったりした。私はというと、間違えて事務服のまま来てしまったから、ジャケットの下はダサいチョッキを着ていた。研修が終わったら、そのへんのお店でご飯を食べた。お魚屋さんがやってる大衆系居酒屋かと思ったら、何もかも高かったし、量も少なかった。美味しかったんだけど、そりゃ千円もすれば美味しいよーという感じだった。銀座の店というだけで何もかも高い。ノンアルコールで酔った気になって駅に向かっていると、居酒屋のキャッチに捕まってしまった。ニヤニヤしてたからかもしれない。もう帰るんですと言ったら、その前に東京で一杯!と言われた。後から先輩に、東京の人じゃないってバレてるんですね。と言われた。履き慣れないハイヒールのせいで、変な歩き方をしていたからかもしれない。東京は桜が咲いていて、新入社員がたくさんいた。仲良くなった同期と、まだ新人だからと早く帰らせてもらって、これからどこ飲みに行こうかと話してる別の世界の私を想像して、あまり無理せずに。私は、家に帰って犬をなでるね。と言った。
たった3時間のために半日以上仕事をした感じになるなんて、結構良いなと思った。金曜日とかなら、楽しそうだ。今日は月曜日だけど、まだ新幹線に乗ってる。これから会社に対して厳しくいくことにしたので、値段を気にせず新幹線に乗るし、駅の駐車場代もガンガン請求する。