日記

どこにでもいる人の、ありふれた日記です。

他人と旅行にいって楽しかったこと一度もない

一週間くらい民宿に一人で泊まってた。生まれたところは海がなくて、今住んでいるところも海がないから海が近いところが良いと思った。海ってすごく不思議だ。向こう側が全然見えない。あとは、波ってどこから波になるのかな。とかずっと見ていたかった。実はこの旅行の前に友達に旅行に誘われたけど、ウソついて断ってしまった。昔は無理して行っていたけど最近は自分に優しくするようにしている。人と旅行に行くと、行かなければよかったといつも思うのに、行かなかった時に行けばよかったと後悔したことない。どんなに仲が良い人でも駄目だ。どうしてなのだろう、結構真剣に悩んでいる。この前も大学入ってから一番仲良くなれたと思った友達と旅行に行ったら全然楽しくなかった。たぶん、楽しいこと少しはあったんだろうけど、嫌な気持ちの方がたくさんあって忘れてしまった。それから、その友達とはあんまり遊べなくなった。皆には申し訳ないと思うけど、私だって好きで断ってるわけではない。もし行けば、嫌な気持ちになって、それは周りに出てしまうかもしれないし、何より自分がすごく辛い。でも、一人でどこかに行って楽しくなかったことは一度もない。

今回も「海に行きたい」と思って当たり前のように一人で行くことにした。全然観光地とかではないところにした。駅から30分くらい歩くと民宿についた。そこから海へは歩いて1分くらい。まず民宿のおじさんにあいさつして、部屋に案内してもらって、さっそく海を見に行った。2時間くらいみたらすっかり満足してしまって、明日から一週間くらい何しようかなと悩んでしまった。そうしたらたまたまヒスイのとれる海岸だったから、ヒスイを探すことにした。

朝7時に起きて民宿で朝ご飯を食べる。食べ終わったら少し昼寝をして、昼過ぎに海岸へ行ってヒスイを探す。3時間くらいでビニール袋がいっぱいになるから、それを持って民宿のおじさんのところへ行きヒスイがあるかどうか見てもらう。夕方になったら海で夕日を見て、近所の定食屋で夕ご飯を食べて、22:00には寝る。というのをずっとやっていた。民宿には人がほとんどいなくて、みんな朝早く仕事に行ってしまうから昼間は私と民宿のおじさんの二人暮らしみたくなってた。おじさんは受付でずっとテレビをみていて、私が自信満々にヒスイを拾ってきましたと帰宅すると「ほんまかいな」と馬鹿にしながら玄関に出てくる。私がどこから来たとか、何をしてる人なのかとか、最後の日まで聞かないでいてくれた。あんまり興味なかったのかもしれないけれど。最後の日は駅まで送ってくれて、私が学生なこととか、おじさんの家族の話とか少しした。

あとは、変な石くれたおじさんとか、無料で家を借りて住んでる旅人のお兄さんとか、熱心に石の説明をしてくれたおじいさんとか、いろいろな人と話をした。思ったのは、ここに住んでいる人はビックリするくらい皆親切だったこと。嫌なひとが一人もいなかった。ラーメン屋のおじいさんまで、いい人だった。偏見かもしれないけど、土地によって性格が変わるというのは本当だと思う。今住んでるところは、ワースト3に入る性格の悪い都道府県なんじゃないかな。1日外に出ていると、1人は嫌な人に出会う。

一週間ぼーっとして、明らかに清らかになった。とても良い旅行だった。あと、ヒスイは1日3時間くらい探して、見つかったのは全部で2個。見つけただけで満足して、今もまだカバンの中に入ったままだ。