日記

どこにでもいる人の、ありふれた日記です。

フラットでいること

フラットでいることはとても難しいなと思った。

例えば、犬派と猫派の前で、犬と猫についてお話して下さいと言われたとする。まあ、極端な話だけれど、犬のいいところを話していると、猫派の人は面白くないだろうし、猫のかわいいところを熱弁している間は、犬派の人はムスっとなってしまうかもしれない。それでいて、私は犬派なので両方に向けたテーマとして話していたとしても、どうしても犬の方に偏ってしまうと思う。犬と猫ならまだかわいい話かもしれないけれど、これがもっと、デリケートな話の場合、フラットで話すことはもっともっと難しくなる。いつどこで、どんな人の地雷を踏んでしまうかわからないからだ。加えて、デリケートな話題だと、地雷というものは一人ひとり本当に違っていて、1回踏んでしまうと何もかも駄目になってしまうレベルのものがゴロゴロ転がっている。

私はなるべく日ごろから偏らないように、どんなにひどい話でも、いちおうお互いの事情を知ってから判断しようと心がけてきたんだけれど(そのせいで友達を泣かせてしまったこともあったっけ)、やっぱり、自分の信念みたいなものを否定されるような話を聞くと、ちょっとムっとしてしまったりする。そして、フラットに話すことの難しさも知っているので、そういうことに対しては、のらりくらり、かわしてきた気がする。ちなみに、「フラット」にも2種類あると思っていて、我関せずみたいなタイプと、どちらにも寄り添うタイプで、もちろん後者の方がより難しいんだよな。今回どうしてこんなことを考えたかというと、久しぶりに(初めて?)デリケートな話題でフラットに話している人を見たから。何となく、どちらの立場も経験した人がフラットになれるんだろうなと思った。

ということは、私は一度猫派にならなければならない。まずは猫ちゃん飼わなきゃ。