日記

どこにでもいる人の、ありふれた日記です。

私が遠くに行く時、お母さんに言いたいことがある。

虐待としつけって、紙一重で難しい。私が昔お母さんから受けてきた「しつけ」のおかげで、大人になった今でも、生活が困難な時がある。
私のイメージとして、虐待というのは、子どもが悪いことをしていないのに怒ることだと思った。だから、私がコタツで寝てしまったり、片付けをしないで口答えをしたせいで、お母さんが私のことを思いきりはたいたり、髪を引きずって外に閉め出すことは、しつけだったのだなと思う。
私が大人になるにつれて、私をぶつことはなくなって、代わりにお母さんが自分のことをぶったりするようになった。昔は、「あんたなんか産まなければよかった」と言っていたのに、今では「こんなお母さんでごめんね」と言っている。お母さんは、昔私をはたいたことをすっかり忘れてしまったかのように暮らしている。
子どもにしては無情なもので、私は、お母さんを許せないと思っている。おそらく、今まで大変な思いをして育ててきてくれたに違いないのに、私をはたいたことを、一生後悔してほしいと思っている。今は一緒に住んでいて、周りから見たら普通の仲の良い親子なんだろうけれど、いつか、私が遠くに引っ越して、もうあんまり会わなくなる時に、お母さんには、「ずっと許さない。」と伝えようと思う。