日記

どこにでもいる人の、ありふれた日記です。

大森靖子のCDを定価以上で買って、二人組を作れなかった

大森靖子のことどうしてもやすこって読んでしまう。たぶん高校の同級生に靖子(やすこ)ちゃんがいたから。

大森靖子はただのメンヘラではなかった。メンヘラなんだけど、自分で頑張ろうとして、でも駄目だった感じ。とても好き。でも、好きってことは人前では言えないな。

 

計算があっていればもう授業をとらなくていいのだけど、念のためいくつか履修している。(授業料ももったいない。)その中に毎時間経営者を呼んで話を聞く講義があって、先日の授業でとてもつらい思いをした。英会話教室を経営している社長が来て、蛍光ピンクのスーツで登場した時は嫌な予感がした。やっぱりその予感は当たって、授業の後半にプラクティスをやりましょうと言われた。ああやっぱり。「日本人は脳で英語が嫌いと思い込んでいるから、まずはその固定観念をなくしましょう。皆で楽しく英語を話してみましょう」と。そして社員のお兄さんが「隣の席の人と二人組を作って、自己紹介をしましょう」と言った。講義室は結構広くて一列の席がとても長く端から端まで5メートルくらいある。私は左端に座っていたので右端に座っていた人のことをそっと見ると目があった。メガネの地味そうな男の人。と思ったらその人はくるっと後ろを向いて後ろに座っていた友達と話し始めてしまった。前に座っていた人はもうひとつ前の人とペアを作っていたし、こっそり後ろを向いたら女の子が4人で授業を受けていたけど、奇数ならともかく偶数なのに混ぜて下さいなんて言えなかった。二人組になれなかったと実感すると全身から汗が噴き出て周りの声がいやに大きく聞こえた。後ろの女の子たちは私のこと笑ってるのかな。私と目があったのにそらした隣の男の子は何にも思わないのかな。懐かしい感じだ。中学校とか高校の、二人組作ってと言われた瞬間に全神経を使って今自分の周りにいる人の中で声をかけて良い人を探す感じ。二人組になれてホッとするか、なれなくて余りましたとみんなの前で申告しなければならない瀬戸際。思い返してみると二人組になれなかったの人生で初めてかもしれない。だからどうしたらいいかわからなくて、早く終わってくれと体を固くして座っていた。自己紹介で話す内容は4つ。1つの内容が終わるたびに次の内容を一度みんなで声にだして練習する。1つめ、あいさつ。周りがガヤガヤ挨拶している。こういう時、ずっと下向いたりしてるのはかっこ悪いと思ったから、周りを見ながらニコニコしていた。つらい。完全にピエロだ。2つめ、名前。3つめ、出身。何にも面白くないのに、むしろつらいのにずっとニコニコしてた。気を抜くと泣いてしまいそうだったから、何も考えないようにしていた。そして、最後の質問。これが終われば、解放される。最後の質問は、自分の好きなもの。好きなものなんていろいろあるから、話がはずんだりしてたみたいで結構長く続いた。そうしたら、見回っていた男性社員が私を見つけた。ペアになれなかった子がいる、かわいそう。何とかしなきゃ。そんな感じで近づいてきて、ぼくの好きなものは、〇〇です。あなたの好きなものはと質問された。いきなりのことで、何も思い浮かばなくて、さっき皆で練習した例文と同じ「寿司」が好きだと答えた。お寿司が好きだなんて、思ったこともなかったのに。(おいしいけれど)ベリーグッドと言われて、離れて行った。ほうっておいて欲しかった。我慢していたのに、優しくされてしまったから、いよいよ泣いてしまいそうだった。だけど、また別の女性社員が近づいてきて、さっきと同じことを聞かれた。この人も、私が一人でいるところを見かねて質問してくれたみたいだ。もう何も考えられなくて、さっきと同じく寿司が好きだと答えたあと、時間が来て終わった。だから英語は嫌いだ。小学校の時からずっと。どうして英語はみんなで何かすることを強制させるのか。そのあと社長が日本で外国人を見たら積極的に話しかけましょう。困っているようだったら助けてあげましょうと言っていた。日本語ですら積極的に話すことができないのに、英語であれば積極的になれるのだろうか。同じ日本人には話しかけないし助けようともしないのに、外国人には特別優しくしなければいけないのかな。社長がグローバル化を目指していますと言った時に、これは、ある程度自国で普通に生活してる人のことだなと思った。同じ母国語の人に対してもコミュニケーションが取れない人のことは入っていなかった。

とにかく、大学生にもなってこんなことをするなんてと思ったけど、一年生の頃には体育とかあってすごくつらかったんだった。もう、そっとしていてほしい。だから卒業式も行きたくないのに、お母さんは、絶対行けと言ってる。