日記

どこにでもいる人の、ありふれた日記です。

自分が病気だったら良いのにと、思うときがある。

自分が病気だったら良いのにと、思うときがある。

今日なんかそうだ。午後になって、眠くなっちゃったと言う人がいたので、私は、気を利かせて冷たいジュースをみんなに配ろうとした。冷蔵庫からジュースを出して、棚に置いたんだけど、次の瞬間には、ジュースを棚に置いたことを完全に忘れて、ジュース越しにある戸棚を勢いよく開けてしまった。当然ジュースは落ちて、気づいたら、ガラスのびんは割れていた。私は、床に広がっている1リットルのジュースと、プラスチックみたいにぐにゃぐにゃになったガラスを冷静に見つめていた。少しして、事の重大さに気づいて、手にガラスが刺さるのも気にせず必死にガラスをかき集めた。床は、みんな裸足で歩くので、ガラスをひとかけらも残してはいけなかった。1時間くらいかけて掃除をして、床に顔が付くくらい何回も見直しをして、席に戻った。それからは、ずっと仕事を失敗していた。
今回、よかれと思ってしたことが完全に裏目に出て、本当につらかった。私が、ジュースをみんなに配ろうとしなければ、びんは割れることがなかった。けれども、普通の人は、びんも割らずに、上手にジュースを配ることができる。
今まで生きてきて分かったことは、私は、すごく気を張って、注意深くすることで初めて、普通の人とやっと同じくらいのことができるということ。たまに取り返しのつかないことをしでかして、しばらく大人しくしてるけど、また同じことを繰り返す。
失敗をすると、自分を全否定しなければならないから、いっそのこと、病名を付けてほしいと思った。別に、病気の人を侮辱してるわけではなくて、私が病人だったなら、こういったつらいこと全て病気のせいにできると思っているだけだ。

私は、責任のある仕事をするべきではなくて、コンクリートで囲まれた部屋で、右に書いてある文章を、左に書き写すような仕事しかできないのかもしれない。
すごく胸が苦しい。どうやら、指先から小さいガラスが血管に入って、心臓に刺さってしまったみたいだ。