日記

どこにでもいる人の、ありふれた日記です。

新卒3年目で会計事務所を辞めた話

ちょうど1年前、新卒で入った会社を2年半で辞めた。どうして今ごろこんなこと書いてるのかというと、どちらかというとあんまり良い辞め方しなかったので思い出したくなかったのと、今月2社目を1年で退職するので、次は絶対に失敗しないようにきちんと記録に残しておこうと思ったので。

大学時代にさかのぼるけれど、正直就職活動は真面目にやっていなかった。ただただ、働きたくないという気持ちが強すぎて逃げてたんだと思う、企業研究とかしている同級生をこっそり鼻で笑ったりして、完全に痛い感じだ。本当に、就活生に伝えたいのは、真剣に就職活動した方がいいということ。働きたくないっていう気持ちがある人はそれでもよくて、じゃあどうやったら働かなくて済むかな、それは無理でもなるべく働く時間とか仕事内容に負担のないようにすればどうすればいいかなということを考えればいいと思う。私は、働きたくない、でもとりあえず会社の面接受けて、というどちらも中途半端になってしまっていた。

それで、どうせ働くのであればどこでもいいやという気持ちになっていたので、本当に適当に選んだそのへんの会計事務所に就職した。会計なんて今までやったことなかったので、就職が決まってから簿記の勉強をして資格を取った。

個人の会計事務所だったので、所員が20人弱で、仕事は、地方では当たり前なのかな、男性が外回り、女性が内勤で補助的業務を行うところだった。時間は、8時30分から17時30分なんだけれど、新人の女性は早く来てポットのお湯を沸かしたり、ゴミを捨てたりする。たまに所長が飼ってるネコのゲロの処理とかをする。定時後は皆んなで事務所の掃除をするので、結局帰るのは18時くらい。もちろん残業代は出ないんだけれど、確定申告時期以外はほぼ残業がない感じ。お昼は12時から13時で、女性はみんなで休憩室で朝ドラの再放送を見ながらご飯を食べる。仕事内容は、女性だと記帳代行が主で、たまに申告書を作成したりする。あとはお客さんが来たらお茶出したり、来客対応、電話に出たりとかする。

よかったところは、1番は仕事が楽だったことかなと思う。補助的業務だったので、まあ、調べたりすることもあったんだけれども、最終的には男性所員に任せるのであんまり責任がない。あとは毎月の仕事がほぼ決まっているので、仕事の段取りが立てやすい。私は急な仕事が入ってきたりすると混乱してしまうので、自分のペースで仕事ができるのはよかった。あとは単純作業、例えば延々と仕訳を打ち込んだり電卓叩いたりチェックしたり、そういったことが多くて向いてたみたいだ。あんまり苦にならなかった。お給料も、仕事内容にしてはもらっていたと思う。実家暮らしだったのでお金の面ではあんまり苦労したことなかった。人間関係も、たぶん無理な人は無理なんだろうな、いかにも田舎の閉ざされた空間だったんだけれど、私はそういうの得意みたいなので、男性からも女性からも割と可愛がられていたと思う、とても良いポジションにいた。なので、慣れてきた頃にはお昼休みに車で寝たり、机にちょっとしたフィギュアを置いたり、結構自由に出来てた。ああ。人間関係ってとても大事。とても大事だよ。

嫌だったところ。うーん。辞める少し前くらいから、責任のある仕事を任され始めたことかな。インセンティブなんかもなくて、今までの仕事も減らないままに追加されてきたし、残業したり(といっても1時間くらい)家に仕事を持ち帰ったりしてたな。お金に関係して、失敗したら裁判とかにもなりかねない仕事だったので、とにかくそれが嫌だった。あとは何だろうな、昇給がほぼないということかな。繁忙期は休みなく1か月くらい働いて、体調崩したりしたのも嫌だなと思っていた(今に比べたら、こんなの気にするほどでもなかったのに、もう遅い)

ほぼポジティブな理由での退職だったので、ここがどうしても我慢できなかったみたいなのはあんまりないな。どうして退職したかというと、今よりもずっと良くて、仕事内容にも興味が持てる会社に転職が決まったからだった(こんなに仕事に積極的な人じゃないのに、アホなことした)。転職活動は、何となく不満があったし、このままずっとここに勤めていても何も成長しないとわかったので(変化がないことはとても良いこと、気づかなくて本当にアホ)、転職エージェントを利用してみた。それで、たぶんこれを逃したら一生働くことができないくらいの会社に採用されてしまった。これは辞めるしかないと思って早速退職届を書いて、所長に出す前にまずは女性のボスと男性のボスに話をした(ここ大事。先に話をすることで円満退職の可能性が上がる)。所長にも退職届を無事に出して承諾してもらった。退職まで1か月あったんだけど、所員は家族みたいな感じのところだったから、上手くやっていた私ですら結構辛いところがあった。別に無視されてたわけではなかったので、まあ、少し私の思い過ごしなところもあったと思う。あるのかないのかわからない有給はもちろん使わないで(これも円満退職の近道)、無事最終出勤日まで迎えたんだけれど、ここで引退した所長のお父さんが初めて出てきて、退職を許してくれない修羅場になってしまった。3時間くらいずっと転職先を教えろと脅されていて、警察沙汰になりかけてたんだけれど、途中男性所員が助けに来てくれたおかげで隙を見て逃げるように帰宅した。みんなのために用意したお菓子も渡せずに席の下に置いたまま、あとで自宅にみんなからと花束を持ってきてもらったけれど、すぐにでも捨てたい気分だった(花は悪くない)。久しぶりに思い出したけど気分が悪くなってきた。そのあと何とか退職の手続きもできたのでよかった。後日探偵使って引っ越し先とか転職先調べられてたみたいだけど、今のところ音沙汰はない。こんな思いして辞めて、それでも頑張ろうと思って入った今の会社をまた辞めてしまう。ああああ。頭おかしい。いや、本当に頭おかしくなっていたんだと思う。来月から無職になるし、どんどん悪くなってる。

1社目で学んだこと。確定申告の仕方。給料の計算方法。お茶を淹れるときは初めに白湯で少し茶葉をふやかしてから淹れると渋くないこと。ネコのゲロはたまにキャットフードがそのまま出てくること。トイレの床を素手で拭いたりしていても、だんだん感覚が麻痺してくること。