日記

どこにでもいる人の、ありふれた日記です。

桜も散ってしまった

これからどうしようか。会社を辞めてから3ヶ月経った。

この3ヶ月で3年以上経験した社会人の感覚をすっかり忘れてしまった。今はどうやって、毎朝同じ時間に起きて会社に行っていたのかわからないし、仕事のことでどうやって人と話していいのかもわからなくなってる。反対に得たものといえば、ちょっとひねくれた考えと、特売情報と、茶髪くらい(それももう黒に戻してしまったけれど)。なるほど、お金をもらうには働かなくてはならないらしい。それも、朝から晩まで、たまに次の日まで、自分とは縁もゆかりもない場所に押し込められて、会いたい人にも会えず、眠たい時に眠れないまま働かなければならない。考えるとゾッとしてしまった。皆よく発狂しないでいられるな。

働きたくないといっても、生活するにはお金が必要なので、(合法的に)お金をもらうには働かなければならない。けれどもどうしてかな、脳みそがその部分だけすっぽりと抜けてしまっているようで、考えようとしているのにうまく考えることができない。昨日だって、よし考えようと意気込んだのに、すぐにギターに手をのばしてしまった。あと、今は変わりばえのない日々を過ごしているので、感情が爆発することはほとんどない。働いている頃は、たとえば来月にとても楽しみにしていることがあって、その日をピークにだんだんと幸せな気持ちが上昇していくのだけれど、今だと毎日ほんの少し、目をこらさなければわからないようなゆるやかな幸せがまっすぐ続いている。ここで言う幸せというのは、いい天気とか、ごはんがおいしいとか、散歩中のイヌと目が合ったとか、そういうこと。

もちろん私はそういった幸せで構わない。いや、それは嘘かな。今日ヒルナンデスでお金がない大家族の生活を目の当たりにして、こんな風にはなりたくないと思ってしまった。別に見下しているとか、そんなことは決してなくて、子供がいる幸せはいらないので、生活水準は高くありたいと思ってしまっている。わがままな願いだな。

これで毎月口座にお金が振り込まれていたら最高なのに。あっ。24時間私の目線を体験できる配信をするとかどうだろう。私の頭にカメラをくくりつけて、散歩したり、ベランダでお昼を食べたりするのを私目線で見ることができる。ファンになってください。

あほすぎる。もういい歳なのに、いつまでもこんな考えばかりして、自慢できることといったら食べ物の好き嫌いがないのと、花粉症ではないこと。物事の良い部分しか見ることができずに、いつも後になって後悔ばかりしている。きっと小さい会社でゆるくやっていくとしても、同年代はどんどん役職がついたりしているのにと劣等感にさいなまれるだろうし、大きな会社で働けたとしても、理不尽でレベルの高い仕事をやっていくことに耐えられなくなる気がする。運悪く、小さい会社も大きい会社も経験してしまって、どちらも駄目であったので、次はどうすればいいのかわからない。在宅でやっていくにしても、何を焦っているのか、すぐに結論を出さなくてはいけないように思えて、ギャーギャー騒いでいる(最近は少し落ち着いてきた。この話は少し昔に書いたものなので今の気持ちと少し違う部分がある)。

みんなどうやって仕事を決めているんだろう。ずっとずっと入りたかった会社ですら駄目だったのに、これ以上やめないでいられる会社は見つかるんだろうか。

もうすっかり春で、枝についた梅の花がにせものみたいにきれいなのに(昔に書いた話なので、まだ梅が咲き始めたばかりだったみたいだ)、素直に見つめることができない。

心穏やかにありたい。