日記

どこにでもいる人の、ありふれた日記です。

大好きな夏が、大好きになれないまま終わってしまった

夏のあいだ、結構な確率でカブトムシがひっくり返って脚をバタバタしてるところに遭遇した。そのまま通り過ぎるのも何となく落ち着かなかったので、毎回元の向きに戻してあげていたんだけど、後で調べたら、弱って死にそうな時に上手く歩けなくてひっくり返ってしまうみたいだった。私もおんなじで、毎朝ひっくり返ったまま起き上がることができない。朝日が顔に当たってとてもまぶしくなっても、オンタイマーで勝手に付いたテレビの占いが一位だったとしても、しばらく動けずに布団の上でじっとしている。けれども、結局は自分で向きを戻して毎日仕事に行けているので、まだまだ大丈夫なのかもしれない。

私の好きだった私がいなくなってから、私は私ですら味方でなくなってしまった。もう、前みたいに脳みその中をそのまま言葉にすることができなくなってしまった。 きれいな花を、ああきれいだなとしか思うことができなくなった。原因は明白なんだけれど、その原因を取り除くためには割と大きな決断をしなくてはならなくて、私が割と大きな決断をするときは大体失敗しているから、もう決断をすることすら放棄してしまっている。早くパタンと倒れて、入院できたらいいのに、私の体はまだまだ元気で、今日も梨とかをモリモリ食べてしまっている。