日記

どこにでもいる人の、ありふれた日記です。

明日のことを考えると動悸がする

みんな本当にすごい。みんな、こんなに大変で辛くて具合が悪くなるくらい大嫌いなはずなのに、何でもない顔して毎日同じ時間に同じ場所へ行って何でもない顔で(むしろ楽しそうに)仕事をしている。私には無理だった。朝起きると涙が出てきて、吐きそうになりながら会社に行く。席に座っても頭がボンヤリして、整理できなくて未読に溢れたメールボックスをぼうぜんと見ている。ついに誰かに怒られてる時には意識が別の場所に飛んで行くようになった。大丈夫か、と言われてハッとすることが何回もあった。最近は人と必要最低限の会話しかしないので声が掠れてきた。滑舌が悪くなった。言われたことを忘れてしまうようになった。これから何十年もこんな毎日を繰り返すことが普通の人生ならば、私が普通じゃないのだと思った。普通の人は部長に何回も呼び出されて、つらいなら、別の部署に行くかなんて言われたりしないはず。私は普通ではないので、自分だけ上司に八つ当たりされたり、負荷の大きな仕事ばかり頼まれたりしてると思っているけれど、普通の人もこのくらいのことやってるんだと思う。家に帰りながらとか、夜寝る前とかずっと泣いていて、それもたぶん、私は私にとても甘いので、泣いてることで私に優しくしてるんだと思う。涙が出るうちはまだ大丈夫、とどこかで読んだ気がして、ああ、いっそのこと過労かストレスで倒れることができたらどんなにいいだろうに、そんな様子は微塵もないのでやっぱりまだ大丈夫みたいだ。あんなに好きだった本も読まなくなって絵も描かなくなってしまった。あの時読んで衝撃を受けた本は何一つ仕事の役に立っていない。とても悲しくなってしまった。私が今まで色んなものから吸収してきたいろんなことは、むしろ仕事をする上では邪魔になっていった。

みんな本当にすごい。私も、1週間に一度大きなパフェを食べて、今週もがんばったなあ来週もがんばろうと思いたかった。もちろんパフェは食べるけど、すごくすごく辛いままだ。