日記

どこにでもいる人の、ありふれた日記です。

大企業の経理に転職して1年で辞めた話

一昨年の12月に転職した会社を去年の12月に辞めた。ちなみに次の働き口は決まっていなくて、どうするんだって感じだ。お正月の挨拶まわりで退職の旨報告しようと思ったんだけれど、うまく声が出てこなかったので、何にも言えなかった。じいちゃんにも、仕事は順調かと聞かれたけど、ついウンと答えてしまった。何個もしたの従兄弟は社会人になって頑張って働いていて、じいちゃんとばあちゃんにお年玉まで用意していてとても偉い。私はといえばお年玉なんてものは頭から抜けていて(ニートだし)、来週からのひもじい生活に向けて食いだめすることしか考えてなかったのに。うわあ私今ニートか。やばすぎる。

まあ、これから書くのは、私がニートになる前の話なんだけれど、新卒で入った会計事務所では特に大きな不満もなく働いていて、ただ小さな不満や不安はたくさんあったので、何となく転職サイトに登録したりしていた。そうしたらここで働けたらいいなあと思っていた会社で、経理を募集していたので真っ先に応募して(経理をやってみたいなあと思っていた)、ほぼ未経験で採用された。1年前の私は本当に、ここでずっと働きたい気持ちであふれていて、本当に本当にワクワクしていた。きっといろいろ大変だろうけれど、何があっても頑張っていこうと思っていたはず。

 

今日は自分の気持ちはあんまり書かないで、なるべく事実だけメモしておこうと思ってる。

それで、転職した会社は俗にいう大企業ってところなんだけれども、実際に働いてみて何となく大企業についてわかったことを書く。

大企業で働いて良かったところ。1番は福利厚生が充実していたところ。やっぱりこの点は大企業で働く1番の特権だと思う。残業代はちゃんと出るし、有給もつくし労働組合はあるし、いろんな補助金とかあったし。会社のネームバリューもあるので、きっと同窓会や合コンも楽しいと思う。あとは人が多いところ。社員数が多かったり部署がたくさんあったりすると、異動のたびに転職したみたいな感じだし、嫌な上司がいても何年か我慢すればどこかに行ってくれる可能性もある。他には、頭が良い人がたくさんいるところ。すごい大学の人とかとよく話をする機会があったりしてとても勉強になる。

仕事のところでは、今回の採用は事業拡大のためだったんだけれども、人が少ないせいで普通入社一年目には任せるはずのない大きめのプロジェクトを私一人で担当させてもらった。他社の偉い人とやりとりしたり会議に出たり、とても大変だったけれど良い経験だった。部長は放任主義だったので、結構自分で考えて仕事をさせてもらっていた。1月に完成するやつだったんだけれど、辞める月の12月にはとりあえず完成したので、完成後の対応を考えられるだけ準備して辞めてきてしまった。ああ、あとは、社内営業、メールの駆け引き、エクセルの使い方とか、前のところでは何にも身についていなかった基本的なマナーみたいなものも学ぶことできた。人に怒られ慣れることもできたので、ちょびっとだけ心臓に毛が生えた気がする。

反対に、あんまり良くなかったこと。実は、「大企業だから」良くなかったことはあんまりない。強いて言うならば、決定までにいろんな手続きがあって時間がかかることとかかな。あとは規模が大きいので、自分が会社を変えてやるみたいなのは中々難しいみたいだ。間接員だったからかもしれないけれど、自分の働きが利益に直結しているわけではないので、愛社精神というか、この会社を支えてるぞーという気持ちはあんまりない。それに、大企業だからといって残業時間が短いわけではないし、普通に皆んな病気になっている。これはどこにいっても絶対にあることなんだけれど、大企業だからといって人間関係が良いとは言い切れないところ。あとは何だろう、大企業にずっといると転職が難しいのかなというのは思う。仕事内容が狭いのもそうだし、今までフレックス制度とかを使って自由に出勤していた人が、急に9時に必ず出社とかになったら辛くなっちゃうんじゃないかな。

私が辞めた理由は別にあって、それは前の日記に散々書いてきたので割愛して、そもそも、経理が向いてなかったみたいだ。これは完全に私の責任で、もっと調べてから入社すべきだったと反省している。勘定を見たり、計算したりすることは別に良かったんだけれど、会社の監視役みたいな立場がどうしても私の性分に合わなかった。自分は間接員で何も生み出すことしていないのに、製品を作ったり開発したりする人に、お金を使いすぎないようにと言ったり、お金の使い道について尋問するのが辛かった。あとは、偉い人と話すのとても苦手なので、そういう人たちと会社の利益は〜とか話したくなかった。アホだなあ。仕事ってそういうものなのに。とにかく私は総合職は完全に向いていなかった。たくさんお金をもらっても、使えないくらい疲れてしまうので意味なし。たぶん、お金は私はあんまり関係なくて(嘘。本当はたくさんほしい。ただ、辛い思いしてまでは欲しくないって意味)、ネームバリューは、かなりもったいなかった。私は無駄にプライドが高くて自慢したがりなので、うしろ髪引かれる思い。まあそもそも、自慢する人もいないし、きっと関係ないはず。うん、やっぱり働くことは中小だからとか、大企業だからとかは関係なくて、皆んなそれぞれ辛いことだけれど、大企業は大企業なだけあって、辛くなった後のことを考えてくれるところが多いだろうし、辛いなりになるべく辛くならないような制度があるところが多いと思う。本当の会社の姿は入ってからじゃないとわからないと思っていて、それはくじ引きみたいなものなので、定年まで勤めたい会社を決めるときに、少しでも当たりくじを引くために大企業を選ぶということでは、やっぱり大企業で働くことは良いのだと思う。