日記

どこにでもいる人の、ありふれた日記です。

子どもを育てるって不思議だ

電車に乗っていると、お母さんと小学生くらいの娘が乗ってきた。私は相変わらずあやしい恰好をしているのでよく子どもにすごい顔で見られるのだけれど、今回も例にもれず娘さんのほうにじっと見つめられてしまった。対してお母さんは全く別の方を見ていて、私のことなんか認識していないみたいだった。それを目のはしで見て(子どもをこわがらせないようになるべく見つめ返さないように心がけている)、私は、お母さんのお腹から出てきたものが、お母さんとは違う意思を持っていることに気付いてゾッとしてしまった。自分と、もう1人の遺伝子しか入っていないのに、全く異なる第3者が発生するの、めちゃくちゃこわいな。たぶん、もっと大きくなってくると、自分に反発するようになるだろう。それも、小さい頃のようにただ駄々をこねるんじゃなくて、もっと理性的に、何なら子どもの方が正しいことを言っていることもあるかもしれない。これって、AIが人間に対して反乱をおこすとか、悪いことするんじゃないかと言われてるのと一緒なんじゃないかな。自分のクローンみたいなものが自分より優れていたり、自分のことを嫌いになってしまうかもしれない。それなのに、皆んな平気な顔をしてなるべく優れるように育てたり、言い争ったり、ほうっておいたりしている。本当は誰か、神さまとか宇宙人とか呼ばれている人がこっそり私たちのお腹を借りて人間を育てさせてるのではないかな。